高円寺演芸まつり、6年目の決意

もともとこの地域のみなさんが各々開催していた落語会。その落語会を同時期に集めて高円寺の冬のお祭りにしちゃおうと始めたのが「高円寺演芸まつり」です。そこには、若手の芸人を町ぐるみで応援し、みんなを笑って元気にしようという思いがありました。五回の開催を経て、「そういえば、焼きとり屋の隅っこで演っていた若い子が、今度真打になるんだってね」。町なかでそんな会話も聞こえてくるようになりました。

これまでは、公的な助成金などを受け、寄席演芸の楽しさを、初めての方にも気軽に知っていただきたいと、ワンコインで楽しんでいただける番組を中心にご案内してまいりました。が、今年、その助成金の内容が変更になったことを受け、これからも自力で長く演芸まつりを続けていくために、プログラムの見直しを行うことにいたしました。

若手を応援すること、紙切り、太神楽、奇術など落語以外の芸人さんを紹介することという目標は変えずに、多くのみなさんと一緒に演芸まつりを育てていけるような、そしてこの地域と寄席演芸のつながりをより深く感じてもらえるような、内容勝負の新たな取り組みも始めました。今年もどうぞご一緒に、大笑いして心もからだもあたたまりましょう。お運びをお待ちしております。